オンラインゲームの常識に“ドラクエ流”で挑む取り組み――「ドラゴンクエストX」運営開発のキーパーソンにその思想を聞いてみた

4gamer.netのドラゴンクエストXのインタビュー記事なのですが、なかなか考えさせられる内容でした。
新生ファイナルファンタジーに対する吉田Pのプロデューサーレターや各種インタビューの発言を見ていると完全に逆方向の思想で作られているMMORPGということがわかります。
DQ10がドラクエファンに向けてあえてMMORPGの定石を捨て、長期間プレイしてもらうことを考えずにコンシューマーらしさを多く採り入れてMMORPG導入として楽しんでもらう、という発想なのに対して、新生FF14では徹底的にMMORPGの定石を守り、安定して長期間プレイしてもらうことを前提にパーティプレイやPvPなどのコア要素を採り入れてMMORPGユーザーに楽しんでもらう、という発想なんですよね。

ただどちらも根幹にあるのはやっぱり対象とするユーザーに対して「わかりやすい」ということが挙げられると思います。
これはやはり、堀井雄二氏の影響が大きいのだと思います。

歴代ファイナルファンタジーシリーズを見るとわかりやすさよりもキャッチーさ、斬新さを売りにしたナンバリングが多かったように思います。
なので人によって、同じファイナルファンタジーでもナンバリングによって好き嫌いが激しかった印象です。

とはいえ、やはりコンシューマーではなくMMORPGとして成功を狙うにはしっかりとした土台があってのことなのは間違いないですから、新生FF14はきっちりとMMORPGの「わかりやすい」スタンダード路線を確保した上でオリジナリティを出していってもらいたいと思います。

プロデューサーレターを見る限り、βテストのほうもβ１が終わりβ２へ向けての準備中とのことですので公開されたロードマップのスケジュールは維持されているようですし、ローンチが楽しみですね。